英語の勉強メモ

英文中で出会った表現のメモや、英語に関わる文献のメモです。

感嘆文について(2)

引き続き感嘆文について。

疑問文ではanyが許されるが、感嘆文では不可。

(1)How does Joe save any money?

(2)*How Joe saves any money!

これは間接文の場合も以下が示すように同様である。

(3)I don't know how Joe saves any money.

(4)*It's fantastic how Joe saves any money.

また、これはeverに関しても同様となる。

(5)What did you ever do for me?

(6)*What you ever did for me!

なお、これらのanyやeverは否定対極表現と呼ばれる。こうした否定対極表現が生起「できない」点は肯定平叙文と共通である。

 

間接感嘆文の場合、感嘆文を文内に取る述語には制約があるという。一般に感嘆文は命題内容が真であることが必須なため、述語部分は命題内容が真であることを前提とした叙実述語に限られる。

叙実述語と呼ばれるものの例は以下の通り。

(7)叙実:regret / know / be aware of / deploreなど

一方のthinkなどの非叙実述語は感嘆文と共起できない。

(8)I know how very tall John is.

(9)*I think how very tall John is.

 

また、主語が一人称で現在の場合、真であるという前提と矛盾するため否定文は不可となる。これは、以下に見るように、that節の場合と間接感嘆文で共通である。

(10)*I don't know that John left.

(11)*I don't know how very tall John is. ((8)と比較)

なお、間接疑問文の場合は否定文も可。

(12)I don't know whether he left.

 

参考

桑原・松山(2001).『補文構造』.研究社.