英語の勉強メモ

英文中で出会った表現のメモや、英語に関わる文献のメモです。

語彙力で問題を解く1

今年の入試問題を見ていても、やはり結局語彙力が大切だなという認識に変わりはなく、むしろ強まる一方である。東大の正誤問題があまりに簡単すぎて拍子抜けだったが、その中では個人的には1問目が比較的面白かった。

 

The English language has no exception to these social realities although its often unquestioned status as a global lingua franca might make it seem to be such. 

 

この文のThe English language has no exceptionまでが下線が引かれていて、ここが誤っているので、正解はここである。さて、どこをどうすればいいか、だが、hasではなくisにするのが正しい、というのが答え。英語に良く触れていれば、S be no exception (to X)で「Sも(Xの)例外ではない(SもXに従う)」という意味の非常によく使う言い方だと知っている。

 

もちろん、have no exceptionという言い方が全くされないわけではないけれど、普通によく使うのはbe no exceptionという言い方。正直文脈をあまり考えていなくても気づけないといけないレベルの問題。もちろん意味を考えてもおかしいのは分かるけれども。

 

文脈を考えることがいけないわけではないし、頭を使うことがいけないわけではないけれど、語学なので、やはりフィーリングである程度のことは分かるようになりたいという話をよく授業ではしている。そんな時大切なのは、よくある表現をどれだけ知っているか、ということになる。

 

同じ東大の正誤問題の3問目は、

 

For linguistic anthropologists there is a benefit in observing these ambivalent positons and ambiguous dimensions by paying more attention to inconsistencies and seming contradictory positions

 

という文のseeming contradictory positionsのseemingをseeminglyになおす、という問題だった。正誤問題では形容詞と副詞が逆になっている、というのは定番問題だが、ここではそれよりも、seemingly contradictoryというよく使うフレーズを知っていることが重要だろう。seeminglyはseemingly contradictory [unrelated / impossible / endless]などある程度組み合わさりやすい形容詞がある。これを知っていれば0.001秒で答えられる。

 

タイトルは「語彙力で問題を解く1」なので2や3と続いていくと考えるのが普通だけれど、僕はあり得ないくらいに飽きっぽいので1で終わりの可能性も高い。