英語の勉強メモ

英文中で出会った表現のメモや、英語に関わる文献のメモです。

受験の難単語メモ(2)pestilence

お茶の水女子大の長文問題に次のような英文が出てくる。

 

(1)If any of your ancestors, having gone through wars, famines, and pestilences, did not survive, you would not be here.

 

ジーニアス】

①(致命的な)伝染病、疫病(の発生)

②(社会的・道徳的)害悪、弊害

 

【Cambridge】

①any very serious infectious disease that spreads quickly and kills large numbers of people

②a serious and growing problem

例:The report states that vandalism is a pestilence that must be stamped out.

 

たまたま上に挙げた入試問題では複数形で使われているが、単数形で使うことが多そう。

 

ロングマンでこの単語を調べるとplagueが類義語に挙げられている。こちらは受験でも定番の単語だと思う。こちらは動詞でも使われる。

 

(2)While rich in natural resources, from oil to coal to gemstones and precious metals, Africa is the poorest continent, long plagued by outside interference, corruption, and disease.(大阪経済大)

 

動詞の使い方についてはロングマンで次のように定義されている。

 

①to cause pain, suffering, or trouble to someone, especially for a long period of time

 

英英辞典の定義ではしばしばespeciallyに続いてその後の特有のニュアンスが説明されることが多いが、ここでも「特に長期にわたって」とある。そうすると上の入試問題の使い方はぴったりということになる。もう一つ入試問題から例を見ておく。

 

(3)As a consequence, he described himself as "happy enough, I guess," but in reality he has always been plagued by vague feelings of longing and dissatisfaction that he has never been able to put a name to.(関西大)

 

ここでもalwaysとあるから同じようなニュアンスが読み取れる。

 

(4)In contrast to Type A personalities, Type B personalities are not plagued with a sense of urgency.(拓殖大

 

plagueの動詞の使い方としてbe plagued withというのも比較的見かける。「~に悩まされている」くらいの意味。オックスフォードの定義は次のようになっている。

 

②to annoy sb or create problems, especially by asking for sth, demanding attention, etc.

 

demanding attentionというのがなかなか秀逸だと思う。複数の英英辞典を見るとどれも「繰り返し質問することで」という説明がついている。入試問題では合う例が見つからなかったのでCOCAで検索してみたが、とりあえず受身の形だとたいして「繰り返し質問することで」という雰囲気は見られない。むしろ、withの後ろにはproblems / difficulties / anxiety / concern等の語が来ることが多そう。