get O ingの構文について
比較的とらえどころのない構文に<get O ing>という構文がある。辞書等には「~させる」という意味だと説明がある。しかし、これだと<make O do>とか<have O do>とか<have O ing>とかそこらへんの「~させる」との違いがよく分からない。そこでマイケルスワンのPractical English Usageを引いてみると、<means 'make somebody / something start...ing'>(要するに「~し始めさせる」)と説明されていて、まあだよねえ、という感じがする。
ただし、個人的にはこの<get O ing>の構文はingに来る動詞にかなり「えり好み」があると以前から感じていて、ということでCOCAでどういうingが来るか、Oを代名詞に限定して調べると、以下に挙げる動詞が高頻度で現れるということが分かった(5年前くらいに気になって調べたのだけれど、変化もあるかもしれないと思ってもう一度調べたけれど、特に変化はなかった)。
(1)going / moving / thinking / talking / wondering / running / working / laughing
マイケルスワンの定義だけだと様々な動詞がこの構文のingに入ってもよさそうだけれど、実際は大半の例では以上に挙げた動詞がingに現れる。割と固定化されているのだろう。